【活動報告】4/1~15 TNRと保護

4/1~15実施のTNRのご報告です。
(※捕獲日ではなく、手術の日をTNR実施日としています)

一気に暖かくなり、妊婦猫さんが増えました。先月までは妊娠していなかった子も、今月に入り妊娠5週目でしたなどというご連絡もしばしば。SNSでも場所に関わらず一気に赤ちゃん猫さんの投稿が増えたように思います。

画面越しに見る分には可愛いので幸せですし、癒されます。
一生懸命に生きてほしい、健康に大きく育ってほしい。

しかしながら、飼育放棄されてしまった子、心ない人間に遺棄されてしまった子などが存在することも事実です。
どの団体さんもミルクボランティアさんが足りない状態です。
子猫育ての経験だけではなく、2時間おきのミルク、トイレのお世話、体重測定。赤ちゃんのお世話が終わったら、次のミルクまでに使った哺乳瓶を洗い、トイレ介助に使ったティッシュやトイレシートなどを捨て消毒などすることは沢山あります。
ゆっくり寝る時間なんてほとんどといっていいほどありません。
子猫は可愛い。確かに可愛いけれど、それだけではない現実もあることを頭の片隅に覚えて頂けたらと思います。

運よく人間に保護された子はまだ幸せです。
カラスなどの点滴に襲われたり、出産が上手くいかずに母子ともに命を落とすこともあります。
出産出来ても、お外で満足にご飯が食べれれていない子がミルクをあげると、当然母子が命を落としてしまいます。そして子猫も育ちません。

まだ子猫だから、小柄だからといって発情しない、妊娠しないわけではありません。
逆に子猫や小柄な子が妊娠、出産をする方が母体に負担がかかり、結果どちらも命を落とすということもあり得ます。
猫さんのことを本当に気遣ってくださるのであれば、耳カットのない未手術の子を発見したら、一度ご相談いただけたらと思います。

また、今回はTNRをする中で写真2枚目の2~3歳くらいのキジの男の子を保護することとなりました。
おそらく元家猫さんだったと予想され、猫風邪もなかなか治らず、まだ若いのに触ると背骨が浮き出ていることが分かります。
控え目な性格なのか、あまりご飯を食べられる環境になかったのか分かりませんが、これから沢山食べて大きく健康に育ってもらいたいと思います。

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【TNRのご依頼について】
TNRは捕獲器を置いて捕獲をして終わりではなく、猫さんを病院に搬送した後は捕獲器の洗浄・消毒・捕獲に使ったご飯の片付け・捕獲器を包む布の洗濯など、帰宅してからもしなければならない事が沢山あります。

手術が終わってからはお迎えに行き、その日のご飯をあげ、リリースできる体調になるかも確認が必要です。

この記事を読んでくださっている皆さんと同じように仕事をし、家事をし、その間で寝る間も惜しんで捕獲のために走り回って下さる代表がいるからかぎしっぽはTNRを継続できています。

TNRのご依頼があった場合には、医療費や交通費などの一部負担をお願いすることがございますが、何卒ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。