トライアル先より脱走したりっかちゃんを保護しました

7/25(金)午前1時頃 りっかちゃんを保護することが出来ました。

多くの方々にご協力を頂き、心よりお礼申し上げます。
今後同じ事を二度と繰り返さないためにも、詳細を報告させて頂きます。
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6/21(土)にトライアルへ出発。
通常通りにりっかちゃんをトライアル先までお届けし、お部屋の状況など目視で確認、脱走対策などをお願いしていました。(脱走というのは戸建ての玄関や1階の窓、ベランダが一番多いので、この窓は危ないので対策をお願いしますなどを通常お伝えしています)

6/30(月)午前に失踪したと昼前にご連絡があり、トライアル先の方よりねこから目線さんに依頼をして頂き7月2日㈬から捜索を開始して頂いておりましたが、7/4(金)にカメラに映った映像を最後に、全く姿が確認出来ず約1週間で捜索終了※となりました。(※トライアル先との契約プランが終了)

7/9(水)にねこから目線さんよりSNS投稿は問題ないと回答があったので、情報を整理し、7/11(金)にインスタグラムで動画を上げ皆さんに目撃情報を呼びかけさせて頂きました。

呼びかけをしてから里親様が連日捜索をして外猫さんや餌場の情報を教えてくださったり、ビラ配りをしてくれたり、そしてSNSやビラに反応して情報提供をして頂いたりとかぎしっぽだけでは出来なかった事を沢山助けて頂きました。皆様本当にありがとうございました。

それからは目撃情報がある所を周り近くに餌場がないか探したり、お庭が猫の通り道になっているお家にご飯とカメラを置かせてもらったりと地道な捜索が続きました。
捜索するにあたり、にゃんカラット神戸北様にも多大なるご協力を頂きました。この場を借りてお礼申し上げます。

途中でトライアル先の方の協力が得られなくなり捜索も難航しておりましたが、捜索のポスターを見た方より7/20前後より目撃情報が得られるように。
脱走場所から西に1か所、東に1か所、南東に1か所の計3か所で連続してキジ猫の目撃情報が寄せられる場所があり、手分けして捜索を開始。その内の1か所、甲南山手駅の南側で7/23(水)に目視でりっかちゃんを確認しました。

目撃情報があった中で一番脱走場所より遠く、距離にすると約1.5km。3週間~1か月で動く距離としては遠く、私たちが目撃した次の日には更に南へ移動もしていました。

朝晩通い生存を確認しながら、色々な場所に捕獲機設置の交渉をしていた矢先、7/25(金)アールキャットクリニック様のご協力によりついに保護出来ました。すぐにご連絡を頂き、深夜でしたがお迎えに行かせてもらい、かぎしっぽへ約1か月ぶりに帰ってきました。アールキャットクリニック様、重ねてお礼申し上げます。

SNSを見ると、脱走したけど帰ってきたという投稿もあります。その裏で帰ってこられず、命を落としている子も数知れず存在しているのです。かぎしっぽでもトライアル期間中の脱走は初めてでした。

トライアルで猫をお預けする時に「しばらくケージから出さないでください」「脱走対策をしてください」などお願いする場合があります。猫によってはケージが不要な性格の子もいるので、全ての方にしているわけではありません。
怖がり、人馴れが完全ではない、お外で生活していた期間が長いなど、その猫に合わせてお願いをしています。

今回はその全てを守って頂けず、聞き込みをした結果、脱走した日時よりも前にお外で目撃情報もありました。
「昔飼っていた猫はお外を自由に行き来していた」というお声を頂くこともあります。しかしかぎしっぽでは完全室内飼いを推奨しており、お約束を守って頂く条件の基に譲渡をしています。猫を一番に考えてのことであり、申込書、トライアル契約書、譲渡契約書全てにその旨を記載しています。

今回たすき掛けになった首輪についても、ご指摘を何度か頂きました。
トライアル初日にケージに首輪が引っ掛かったと連絡を頂き、危ないので外してくださいと伝え、首輪を外しましたと連絡がありました。

保護時に首輪を確認したところ、安全バックルではなく力が加わっても外れない仕様のものでした。たすき掛けになっていた場所は無理やり歩いたために毛が無くなっており、皮膚もこすれてかさぶたになっていました。

首輪に慣れていない子につける場合は外そうとして猿ぐつわやたすき掛けになることも多く、家の中では家具や脱走時にはフェンスや木の枝などに引っかかって窒息することもあります。
慣れていない子に首輪をしたいという場合には、ある程度力が入ると外れる安全バックルの使用をお勧めします。

現在りっかちゃんは、元いた預かりボランティア様の家に帰っています。
病気に感染している可能性もあるので、最低2週間の隔離が必要となります。
3.5kgはあった体重が保護時は2.8kgまで減っており、お外で満足にご飯を食べることが出来なかったこと、暑さによる脱水で腎臓への負担など不安なことはありますが、今はお腹いっぱいご飯を食べて涼しい部屋でゆっくりと休んでもらいたいと思っています。

最後に、今回関わってくださった全ての方に心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございます。